毎朝の体温測定たぶん終了

去年の冬から、外から施設内に入る場合は、毎日、タブレットによる体温測定と職員用のサーベイ(問診票への回答)が義務付けられていた。正直、こういったサーベイや体温測定がどれだけ意味があるかわからない。だって、あんなもん、どうやったってウソつけるし、コロナウイルスに感染しても症状がでない人も多いからだ。実際、うちの研究室の一人もコロナウイルスに感染していたが、それでも同じような体温測定とサーベイを経て研究室に来ていた。それに、最近、ニューヨーク近辺はほぼ連続して3回のウィンターストームにみまわれて、朝は-5˚Cくらいが普通だった。そういうときは施設内に入ってすぐはタブレットの簡易的な体温測定ソフトは正確に体温を測定できないときもあるようだった。それに、ラッシュ時の8:30AMくらいに行くと、職員やらよくわからん外部からの患者やら業者の人らによって多少待たされることもあった。個人的に、自分も含め、ニューヨーク中心部で働いている人らはこういった自分の利益を少しでも損ねるケースに遭遇すると、高い確率でキレる。まるでニワトリのようで3秒間ですら待てない。そして、危害を加えない以上、キレても良いという雰囲気がある。キレない人は西の人か、外国人である。率直にこれは人間としてどうかと思うが、こうしないと生き抜けないことも確かであると感じている。

サーベイと体温測定を終えると、Screenedのシールが貰える。これを見えるところにつけて移動する。もし外から戻る必要がある場合はこれを提示する。自分はプラスチックの空カードケースに貼って、必要な場合に提示してた。


問診サーベイは今も続いているが、体温測定はどうやら終了したらしい。先週末くらいからタブレットが動いていなかったし、今日はタブレットに何か張り紙がしてあった。これは別のビルでもそうっぽかかった。ニューヨークも徐々に回復しているように見える。映画館も3月5日(金)容量25%で再開するらしいし、ネッツのバークレーセンターでも検査付きで観客を入れだすらしい。しかしながら、2月22日(月)の時点でのNYCの感染率は8.21%もあり、打ったワクチンだって実際はどのくらい有効で、その効果がどのくらい続くのか、ちゃんとした研究結果が出ていない(たしかNEJMのpfizerの論文は2週間くらいしかみてなかったはず。よく覚えてないけど。ワクチンの効果の検証に必要な期間なんて、他の多くのワクチンの基礎研究の例からすでに明らかななず。緊急だったとはいえ、こんないかがわしいビジネス論文はどうかと思う。)。そういうわけで、依然としてマスクは必須と思う。余談だけど、この論文(Polack FP, Thomas SJ, Kitchin N, et al. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine. N Engl J Med. 2020;383(27):2603-2615. doi:10.1056/NEJMoa2034577)の副反応については、まぁまぁ信頼できるかなぁと思う。サンプル数が多いし、自分もそうだったし。

とりあえず、自己啓発くらいにしかならない体温測定が終わっただけでも、街が進歩しているという証拠なのかもしれない。

NYCのCOVID19の感染状況; https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page

NYSのCOVID19の感染状況; ttps://covid19tracker.health.ny.gov/views/NYS-COVID19-Tracker/NYSDOHCOVID-19Tracker-Map?%3Aembed=yes&%3Atoolbar=no&%3Atabs=n