Hurricane IDAの豪雨による交通機関の停止とアパートの雨漏り

日付;2021/09/03(金)

2021/09/01(水)夜

2021/09/01(水)の夜から、ニューヨークではハリケーン(IDA)に伴う大雨の影響を受けて、交通機関がほぼ停止状態になっている。

2021/09/01(水)の夜7:40くらいに研究室から家に帰るとき、既に大雨と結構強い風が吹いていた。しかし、確かに雨と風は通常より明らかに強かったのだが、そのときは思ったより酷い感じではないように思った。足はかなり濡れてしまったが96st駅について、言うても電車も多少遅れているようだったが、無事に6トレイン乗ることができ、51st(というか53st駅)に着き、特に問題なくEトレインに乗ることができた。 Roosevelt/Jackson hight駅に着き、ちょうど良くMトレインが来たのでそれに乗り換えて、家に向かっていたのだが、ここで少し問題が発生した。ちょうどこのくらいの時間からニューヨーク市では雨が強くなってきており、電車がかなり長い間止まることになった。しかもこのときのストップの原因はどうやらMTAの職員がスイッチングをミスったらしく、そのリカバリーのために止まっていたらしい。どれだけEとFトレインに抜かれたことか。Grand Avenue駅に到着した時点でこのくそったれた電車に見切りを付けて、歩くことに決め、そこから正味20分くらいかけて歩いて家についた。経験上、63rd駅やWoodhaven駅の到着直前でかなり長いこと止められることが多く、そんなことになるなら雨に打たれようが歩いて帰るほうが、到着時間の予測が確実に出来る方がマシという判断である。ほんと、夜間とこういった自体のときにローカルに乗るのはやめたほうが良い。優先度が最低なので、全く動かなくなる。そういう場合はEトレインでForest Hillsに行ってから折り返したほうが、乗り継ぎが良かったときに比べてほんの少し時間がかかるくらいで63rdドライブ駅に着く。結構雨に濡れてしまったがその日は無事に、確か夜9:20くらいだったと思うが、家についた。

食事をしながらニュースを見ていると、どうやらマンハッタンでは雨で大変なことになっているらしい。ニュースのレポーターがシレッと「駅に水が流れ込んできて大変です!!」みたいなことを言っていたが、そのときはあんまり気にしていなかった。

しかしながら、家でちょっとした事件が発生した。食事中、なんと窓のところから雨漏りをしているところを見つけてしまう。よくよく見てみると、窓のつなぎ目とかではなく、どうやらブラインドの穴から水が垂れてきている。どういうこと??エライ直近のところで水が流れているらしい。うちは1ベッドルーム1リビングの部屋に住んでいるが、どうやらベッドルームの方は大丈夫らしい。ということで、空の植木鉢を水が垂れてきている直下に置いて、なんとかその場を凌ぐことができた。

ブラインドのネジのところから水が垂れてきている。とりあえず、ペーパータオルを詰めてみた。
植木鉢により雨漏りを受ける。この写真は次の日の午前中に撮影した。
溜まっていた水。量は問題ないが、色が問題。おそらく、鉄さびと塗料だろう。もちろん、得体の知らない有毒物質も含まれているに違いない。これはアカンやつ。

2021/09/02(木)

朝、何時ものようにコーヒーと味噌汁を沸かしてそれぞれポットに入れ、準備ができて少ししたら出勤した。そのときは、特に何も思っておらず「晴れているし、涼しくていい感じや」くらいしか思っていなかった。

63rd駅に言ってみると、入り口が封鎖されている。は?MTAのページを見ると、そのときはまだ電車が動いていることになっている。どおりで何人か駅の外にいるワケだ。じゃあ、バスでいくか、と思ってマンハッタン行きの道路側に出てみると、とてもアカンことになっていた。道は渋滞しているし、バス停も結構な行列ができている。

バス停は結構な行列。

「これ、アカンやつだ。」と思い、すこし立ち止まって、とりあえず、Queens buildingのところまで行ってみようとして歩いていると、なぜかちらほらと戻ってくる人らもいる。そこで、「これ、行っても無駄やな。」と思い、再度立ち止まってとりあえずボスに「交通機関が全停止なので、昼に出勤してみます」という旨のテキストを送って、家に帰る。このとき、63rdドライブの大きな交差点のところ(2021/09/02時点でイケアがあるとこ)、かなり酷い臭いだった。

いい感じに晴れており、すごく涼しいが、大渋滞。そんなにクラクションを鳴らしても前には進まないと思うのだが。

家に帰って食事をし、ニュースを見ていると、どうやらニューヨーク市全域で、昨日の大雨により交通機関がストップしているらしい。特に夜中の間は、緊急車両以外は通行したらいけなかったらしい。なんとそのときに初めてこの状況を完全に理解するという鈍感さに自分でも驚いてしまった。昨日の夜11時くらいに大雨のピークになり、地下鉄が大洪水になり、市の一部では浸水し、夜を地下鉄で明かさなくてはならない人たちもいたらしい。で、昼くらいに改めてMTAのページを見てみると、使える電車は全部ストップしており、バスもどうやら動いていないようだ。おそらく、電車は今日は動かないだろう。バスについてはいまいち不透明なので、念の為にQueens Buildingに行って確かめてこようと思う。

その日の昼過ぎに、一応様子を見るためにも出勤してみようと思った。言うても、本当に出勤するつもりもない。この時点で最も慣れた電車がストップしており、だからといってあまりバスには詳しくないためだ。なので、この機にバスも理解しておこうと思い、ちょっとでかけてみた。

やっぱり快晴で、道も思ったほど混んでない。

上記の写真の通り、予想以上に道路も空いているので、これはなかなかに希望があるかなぁくらいに思っていた。しかし、Grand avenueの方角に進むにすれて渋滞していることを理解した。

マンハッタンに行くローカルのバスはこのあたりではどうやらQ32とQ60があるらしい。しかし、Q32についてはNorthan Blvdまでなんとかして行く必要ばあり、かなり遠い。エクスプレスではQM5あたりが利用できそうだか、公共の交通機関なしでForest Hillsを超えるのは結構きつく、また、Uberやタクシーなんか、そのために使うのは金の無駄な気がする。ということで、自分の家の近くからマンハッタンまでバスで行くためにはQ60一択になるようだ。しかし、道が混んでる上に、おそらく大部分の人がQ60を利用するので、バス内も大混雑だった。30から60分に一本くらいしか来なかったし、来てもバス内が満員状態なので、なんと2本くらい見送る必要があった。当然その状態でも乗れただろうが、現時点でCOVID-19陽性率が3%くらいで、こんな目的のためにこのリスクはバカバカしいように思ったので、直ぐに乗車を諦めた。しかし、3本目はなんとほとんど客がいない。これはチャンスと思い載ってみたけど、なんとバスの速度が歩行速度とほとんど同じであり、これではマンハッタンまで行くのに2時間以上かかってしまうだろう。というか、クイーンズブリッジまでは5kmくらい、職場までは10km強なので、下手をすれば歩いたほうが早く着くと思う。しかし、そんな無駄なことはしたくないので改めてボスに「今日は行くの止めます。」という旨のテキストを送るが、全く返信がなく、仕方なく同僚に出勤できているか聞いてみた。すると当然「エマージェンシーなので行ってない。」ということを教えてくれた。ということで、自分も安心して休むことにした。せっかくなので久しぶりにTargetに寄って色々と買い物してきた。みんな考えることは同じなのか、すこし時間が経つとTargetも混んできた。

Q32でマンハッタンまで行くには、他のバスを乗り継がなければならない。もしくはQ59などでRoosbelt Aveまで行けば良いのかもしれないが、結構面倒な気がする。

Targetの帰りにゆっくり帰っていると、駐車場が浸水してしまっているところを見つけた。後日にニュースでは、地下への浸水で40人以上亡くなっているらしいことが報道されていた。地上の水の重みに耐えかねて床が抜けて、地下が水で満たされてしまい、そこで溺れてしまっているらしい。そして、この地下アパートメントの多くは違法(おそらく何かの基準を満たしていないのだろ)らしい。まぁ、ニューヨークらしいっちゃあニューヨークらしい。合法か違法かは別として、こんな地下生活はそもそも快適なんだろうか。住む金がないのなら、なぜニューヨーク市にいるのだろうか。違法なアパートを貸しているヤツも悪ければ、それを借りているヤツだって悪いだろう。どうせそういう奴は脱税したり、最悪、違法ドラッグやったりで素行が悪いのだろうから、なるべくしてなっているようなヤツに対してはどうも思わん。

駐車場に溜まってしまった水を汲み上げているところ。大変だ。
ニューヨークの駅は大洪水で大変だったらしい。前回の台風ではニューヨークにはかなりのアラートが出ていて、みんなが備えていたのだが、今回はこんなに大変だったにも関わらずほとんどアラートがなかった。この点は同僚も指摘していた。確かに、地下で住んでいる人らも40人以上亡くなっていたり、結構ヤバいレベルだった。まさか、新知事が仕事に慣れていないのが原因なんじゃあねえか、とか思ってしまった。

2021/09/03(金)

この日は早朝からずっとMTAのページをチェックしていたが、ようやく朝7時30分くらいになってMTAのページも更新されるようになった。殆どの電車が正常ではないが、一部では休日ダイアで動いているようだった。なので、何時ものように出勤する。なんとすごくスムーズにマンハッタンに着いた。しかし、Uptownに行く6トレインが、86th駅までしか行かず、それ以降の駅に停車する4や5トレインも20分後くらいにしか来なかったので、歩いて職場まで行った。天気も良く快適だった。

職場について同僚の一人も10時くらいに到着したので、いろいろと聞いてみたら、やっぱり家の地下に浸水したり車が被害を受けたりと大変そうだった。それにも関わらず、職場に来てかなりの数の実験をしようとしている。そんな大変な状況なのに、ボスから返信がなかったらしい。色々話すうちに、うちのボスは人間的にクズなんじゃあねぇのか、だから誰も寄り付かない(ように見える)んじゃねぇのか、とか、本気で思ってしまった。同僚、地下の片付け頑張ってくれ。ボスに言われた無駄な実験なんて、テキトウにこなしといたらいいと思う。無駄なんだから。

帰りは、電車の調子が未だ良くないようなので、マンハッタンからQ60で家に帰ってきてみた。さすがに夕方のラッシュアワーであり、おそらくみんな車を使っていたりするので2時間くらいかかってしまったが、言うてもそのくらいで帰ってくることができた。ずっと携帯電話も通じるし、車が止まる理由なんか渋滞くらいしかなく、理解するのが楽なので、時間は多少長くかかってしまうだろうが電車よりも快適かも知れない。

月曜日はLabor dayだし、ゆっくりと安むことにしよう。