椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の再発(その1)

日付;2021/09/30(木)

この日、タイトルの通り椎間板ヘルニア(おそらく)による坐骨神経痛を再発してしまい、かなり酷い思いをしてしまったので、その記録を残しておこうと思う。実際、アメリカに来てから2、3回くらい、大丈夫かと思うくらい酷い坐骨神経痛を経験しているが、その中で今回の坐骨神経痛が一番酷いと思う。2021/10/12現在ではかなり良くなったが、その間ははっきりいって薬(Advil)に頼らなければ夜も眠れない状態が続いていた。今でもちゃんと治まるのかどうか不明である。言うても、だんだん良くなってきているから大丈夫だろうと思うし、そもそも、一度手術してしまっているので二度目の手術は適応になるかどうか怪しいところだ。それに椎間板ヘルニア摘出ははっきり言って対症療法であり、根治治療ではない。なので、別の付き合い方を探すのが良いと思っている。そういうこともあり、今回は記録に残すことにする。


9/30/2021(木)

腰痛に伴う坐骨神経痛(たぶん)発症。というか、ギックリ腰だったんじゃあないだろうか。発症時はギックリ腰のまさにそれだった(物を取ろうと屈んだときに激痛。)。結構辛い実験続きでといつも腰が痛くなるのだが、今回はかなりひどい。しかも、いつも疲れてくるときに起こりがちな腰痛が痛くなくなってきたタイミングで変な偏頭痛が起こったので、それを緩和するためにAdvilを飲んだときに、これになってしまった。Advilで痛みがほぼゼロになっているので、無理な姿勢になってしまった。それには気をつけないとなぁと思っていた矢先にやってしまった。間欠性跛行にはなっていないみたいだし、最悪走れるので、以前のように手術が必要、とかにはなってないらしい。今回はAdvilで痛みをコントロールしなくてはならない。薬は肝臓に最も不可をかける(らしい)ので、まずはビール飲むのをやめる必要がある。あとは胃への影響も忘れてはならない。これをどうしようか。前回はレバミピドがあったんだけど、今回は十分なほど数がない。

椎間板ヘルニア罹患の経験上、この手の薬の効果は自分にとっては約6時間前後であることがわかっている。今回もおそらく長引くような気がするので、まずはAdvil服用の記録を残しておこうと思う。


10/5/2021(火)

11:17  (~19:00くらいまで有効); Advil2

この日、姿勢だけは良くしようと、ラボの机をきれいにして、体がパソコンモニターに対して真っ直ぐ向く(それまでは左斜め前に置いていた….これも良くなかったんだろう。)ようにした。しかし、日中なのにかなり痛く、あまりにも不快だったので11時くらいに服用した。昨日は日中はほとんど痛くなかったのに….その日の夜中、というか次の日の朝方、この無理して真っ直ぐに向くというヤツが悪さをしていたことに気がつく。


10/6/2021(水)

4:00(~15:30くらいまで有効); Advil2
22:00; Advil2

少し痛みはマシになってきているが、やっぱりかなり不快なほど痛い。ここで朝方、ちょっと気づいたことがある。リラックスしているとき、もしくは寝そうなとき、全くに近いほど痛くないときがある。で、起きるとだんだん痛くなってくる。起きているときでも、仕事から帰ってきてゆっくりしているときはほとんど痛くないことが多い。前から感じてはたいのだが、手術部位周辺の背中や腰の筋肉が、対側部と比較しても異常に硬い。そして最近では、その周辺がほぐれるような姿勢のときは、痛みがかなりマシになる。座っているときも、その辺りが緩むような(結果として典型的な椎間板ヘルニアの側弯のような状態になってしまっているのだが)姿勢のとき痛みが和らぐ。同じ病気(おそらく椎間板ヘルニアもしくはその後遺症のようなものに由来する坐骨神経痛)なのに、状況でこんなに違うものなのだろうか。

そんな状況なので、良くないことを知りつつも、その患部の周りの筋肉をほぐすためにマッサージをしてみた。その結果、予想通り結構痛みが和らいだ。ただし、ここで活動を始めてしまうと、やっぱり痛み出した。なんやったら、無理におかしな態勢でリラックスしよう(寝ようとしたり)とせず、動いた(一日の活動を開始した)ほうが痛くない。

今日の日中は、腰というか坐骨神経が痛むが、ほとんど問題なかった。今日は無理に姿勢を正すことはせず、自然にしてた。あと、今朝方気がついた腰の筋肉をほぐすことを気がついたら行った。これが大事らしい。

夜、ちゃんと寝たかったので、しっかり痛みを取ってから寝た。結果としてちゃんと寝れた。

まずは痛みが取れたあとにこの硬い筋肉をいい加減になんとかしないと、今後も疲れてくるたびに腰痛になってしまう。


10/7/2021(木)(1週間)

まだ坐骨神経が痛むが、かなり改善してきている。気づいたこともある。相変わらず患部周辺の背中の筋肉がバカみたいに硬く、それが原因かどうかわからないが、最近ではかなりの反り腰になっていることがわかった(薄々気づいていたが)。腹筋をつけるとかそういうことではなく、まずはストレッチして自然な姿勢を保つようにしないと行けないように思う。反り腰の原因もなんとなくわかる。それは、姿勢を正そうと猫背にならないようにしているのだが、要するにそれが正しくなかった。それにより過度な反り腰になっていたのだろう。それに今朝、多少猫背になっても反り腰にならないように心がけたら、予想以上に痛みが改善した。こんなに違うものなのかと思った。やっぱり原因がわかってくるとなんとなく希望が持てる気がする。しかし、気になるのは、その患部周辺の汗の量。明らかにそこだけ汗をかいている。いつもよりも背中の筋肉を伸ばしていることになるが、そんなにもエネルギー使うものなのだろうか。

今日も痛みは大丈夫で、実験にも大きな支障はなかった。しかし、無理にストレッチしようとすると、やっぱり痛む。完全に坐骨神経が炎症を起こしており、かつ筋肉の柔軟性がないので、すこしの刺激で痛みがでるのだろう。自然に、安静にしておけば今後も問題はないような気がする。その証拠に、自然に椅子の背もたれにもたれかかっても痛みが強くなることはないらしい。むしろ、無理に骨盤を立てて反り腰になるほうが痛みが出るように思う。何事も自然が大事らしい。

起きている分には問題はなさそうだったが、ちゃんと寝たいので24:00(10/8, 00:00)にAdvilを飲んで寝た。この日はAdvilはカウントしないでおく。


10/8/2021(金)

0:00; Advil2

坐骨神経痛は昨日と同程度だった。結構痛むが、特にAdvilを飲むほどではないかなぁ、という感じである。実際に実験もミーティングも問題なく行えた。


10/9/2021(土)

01:00; Advil2
13:30; Advil2
22:30; Advil2

結局、寝る姿勢が痛みに関係している気がする。日中は、痛みはあるが活動に問題なく、仕事を終えて家に変えるときはほとんど気にならないときもある。そして寝る前と寝始めは痛くない。しかし、少しすると、おそらく痛みで目が冷めてやっぱりAdvilが必要になる。

日中はかなり坐骨神経痛が酷かった。でも、腰に痛みは感じない。つまり、もう腰痛ではなく、神経痛が問題ということだと思う。


10/10/2021(日)

13:30; Advil2

マットレスが原因の一つだったことに気づく。2年前くらいにもこれが起こった。そのときもマットレスを変えたら坐骨神経痛が治った。今回もそれっぽい。今日の午前中はAdvilを飲む必要がなさそう。無理に動かなかったり、自然にしていたら大丈夫。


10/11/2021(月)

00:00; Advil2

朝起きるとすねの部分がかなり痛かった。しかし、時間が立つにつれて痛みが落ち着いてきた。動くと不安だが、問題はなさそう。明らかに腰ではなく、坐骨神経痛が問題である。さらに、今日は左尻がめちゃくちゃ凝っている気がする。これはこれまでになかったと思う。薬もいまのところ必要はなさそう。なんとかして、寝る前まで薬は飲みたくない。薬を飲むと痛みがほぼ無くなるが、そのせいでどのくらい痛いのかわからず、逆に不安。ただし、やっぱり肝臓が疲れだしている気がする。便が少し固くなった気がする。出来る限り薬を抜かないといけない。

昼ころになって、左尻が痛くなってきた(気がする。よくわからない)。坐骨神経痛はだいぶ良い。というか、薬が切れているはず(この時点で12時間後)にも関わらずこの程度の痛みなので、やっぱり良くはなってきているのだと思う。これからは負荷がかかってきた部位(肝臓、膝、尻、背中の筋肉)などに注意すべきかもしれない。この痛みのせいで姿勢も随分と悪くなったはずなので。

この日の日中はほとんど痛みが気にならなかった。しかし、かなり腰が不安定な気がした。椎間板ヘルニアの手術後でも、こんなに腰が不安定なことを感じたことがないくらいだった。腹筋に力を入れて、腰を固定するようにすればまだマシになる気がする。それに、食事をするとどうしても腹筋に力が入れにくくなる。ヘルニア術後のリハビリでも、理学療法士(?)にTruck Stabilityとトレーニングのレジュメに書かれていたくらい、腰を支える筋肉が弱い。それに加えて、最近では更に筋肉が弱まっているのだろう。ということで、当分は食事は抑えた方がいいのかもしれない。体重を落とす理由にちょうどいいので、食事を減らすことにした。


10/12/2021(火)

20:00; Advil2

夜、ようやくAdvilなしで寝ることができた。今のマットレスに寝ると、どうしても腰のあたりが沈んでしまっており、これが悪さをしている可能性がかなり高い。なのでマットレスを裏返して出来る限りフラットな状態で寝た。マットレスの反対側は予想以上に硬かったが、変に腰のあたりが沈むことがないので、まだマシな気がする。しかし、まだまだ治ってはいない。どうしても起きると痛みが残っている。なるべくAdvilは飲みたくないが、やっぱりまだ痛みのコントロールは必要かもしれない。

朝起きたてはまだ痛むが、薬を飲むほどではなく、目覚めてくるにつれて痛みが軽減してくる。

午前中はほとんど問題なし。しかし、荷物を患側にかけると痛みっぽい(実際は痛くない)違和感がでる。

ここ二週間くらいAdvilを使っていてわかったことが、Advilの効き目は、主観で約8時間前後らしい。日本のバファリンよりも長持ちするらしい。

今日は久々に実験が多く、腰に負荷をかけてしまった可能性がある。また、最近は胃への負担がとても不安であり、しかしながら夜は痛みとかで悩みたくないので、余計だと思いつつ食後に念のためにAdvilを飲んでおいた。


2021/10/13(水)

寝ているにしても同じ姿勢をずっと保つのは負担が大きいらしく、4時ころに起きてしまった。しかし、まだAdvilが効いていたようなので、体位を少し変えて問題なく二度寝できた。

二度寝から起きると、以前のように疝痛(ほどではないが)のような痛みはないもものの、まだ鈍い痛みが残っている。しかし、以前に比べればかなりの改善である。以前の痛みを100%とすると、多く見積もって40%くらい(50%は高すぎる)、低くて20%くらいまで低下している。

今日も実験は長引きそうであり、かつ午前中にインフルエンザワクチンを打たなくてはならないので、朝7:00に家をでる。荷物を患側にかけると痛みっぽい(実際は痛くない)違和感がでる。ただただ痛みが怖いだけかもしれないが。

実験の都合上、アポイントメントよりちょっと早いが10:30にインフルエンザワクチンの接種に1階へ。IDに関する情報を記入して、一瞬でインフルエンザワクチン接種終了。というか、同僚はアポイントメントなしで打ってた。この時点での腰痛や坐骨神経痛は、気にすれば結構気になるが、気にしなければ全く問題ないという状態だった。これが結構危なくて、9月30日の例のように、気にせずに動いて更に痛めるという自体を招きやすいので要注意だ。これで不用意に屈もうものなら、絶対にまた痛めると思う。

昼ころになって、すねの部分の痛みが不快になってきた。動いていたら大丈夫だが、椅子に座ると不快になる。まだ薬を飲むほどではないが、夜はどうかわからない。インフルエンザワクチンを打って3時間が経つが、なんとなく頭痛がする。実は前回のインフルエンザワクチン接種でも、体にかなりの疲れを感じていた。これが COVID-19の3rdショットだったらどうなるんだろう….考えただけでゾッとする。タイレノールを買っておいたほうが良さそう。

夜はAdvilに頼ることなく寝ることができたが、やっぱり同じ姿勢を維持するのが難しく、夜中に起きてしまう。起きてしまっても、椅子に座って落ち着いていれば痛みが引いてきて、改めて寝ることができた。


2021/10/14(木)(2週間)

症状は前日からあまり変わらず。しかし、15:20の時点でAdvilの必要はなさそう。パソコンを使っていると、どうしても反り腰になってくる。

夜はAdvilなしで就寝できた。しかし、やっぱり同じ姿勢を保つのがしんどいらしく、朝の4:30くらいに起きてしまう。しばらく椅子に座っていると、楽になってくるので、薬の必要はなさそう。だんだん改善されてきているような気はする。


2021/10/15(金)

昨夜もAdvilの必要はなかったが、やっぱり早朝に起きてしまう。そしてしばらく椅子に座っていると、マシになってくる。この点については数日間変わっていない。しかし、痛み自体は引いてきているので、改善はしているように思う。しかし、出勤時、左の股関節にどうしようもない不安を感じた。特に痛くはないのだが、なんかガチガチに固まって動かしにくいように思う。これも9/30の腰同様、かなり嫌な予感がする。職場に到着するころには問題なかったが、実際のところよくわからなかった。

日中は問題なく仕事ができたものの、どうしても坐骨神経痛が不安な感じがする。痛みは昨日よりないように思うが、なんとなく、何時痛くなってもおかしくないような感じである。


2021/10/16(土)

だんだん、夜寝ている時間が長くなってきている。いつもは痛み(もしくは不快感)で夜中の3時とか4時とかに起きてしまっていただ、この日はもう朝6時だった。起きたときは痛みを感じたが、これはいつもと同じ程度で、痛みというよりもむしろ不快感だったと思う。目覚めたあとはほとんど痛みを感じない。今の所、Advilの必要もなさそう。


2021/10/17(日)

今日の最近の状態からあまり変わらない。しかし、平日のほうが動いているぶん、痛みや不快を感じる時間は少ないようだ。

昨晩もAdvilを服用せずに寝ることができた。しかし、4:30くらいに一度起きてしまった。その後二度寝。

夜は調子にのってビールを飲んでしまった….


2021/10/18(月)

02:00; Advil2

前日、調子にのってビールを飲んだのが悪かったのかわからないが、夜中に軽い頭痛がしたので、Advilを飲んでみた。驚くことに、頭痛は全く消えたが、坐骨神経痛の不快感はわずかに軽減しただけでほとんど変わらなかった。実際、もうすでに痛みとは言えなくなっており、その代わりに重さというか、やっぱり不快感に変わっている。坐骨神経痛(というかそれに近い重さもしくは不快感) はもう痛みではないのだろう。

日中は 、坐骨神経痛については、痛みについてはほとんどないが、左足のダルさというか重さというか、総じて不快な感じはあまり変わっていない。おそらく、夜中のAdvilが未だ少し効いているだろうから、無理に動くのは要注意だろう。9/30の二の舞になってしまう。

夕方になり、痛み(強いて言うなら、鈍痛)よりも、やっぱりダルさが目立つ。昨日や一昨日よりも少しダルさもしくは鈍痛がある感じがする。

やっぱり肝臓が疲れている気がする。この頭痛はアルコールなのか肩こりなのかどちらかわからなかったが、どうしてもAdvilの負荷が残っているように感じる。ビールは当分やめたほうが良さそう。


2021/10/21(木)(3週間)

ここのところ、坐骨神経痛の調子は良くもないが悪くもない。少なくとも、Advilを飲まずに過ごせている。それに、ゆっくりではあるが、だんだんと良くなってきていることをたまに感じるときがある。しかし、まだまだ重い、というか鈍痛の不快感はあるし、姿勢によっては痛みに近いものも感じる時がある。

気がついたことが、ラボの椅子がかなりかなりの悪影響を及ぼしている可能性があるということだ。立って作業しているときは問題もないし、寝ているときも最近ではさほど問題ではない。ラボの自分のデスクで作業しているときに必ずシンドくなってくる。この椅子に座っていると、どうしても負荷のない姿勢を保つのが難しい気がしている。ラボから家に帰るときにはほとんど痛みが消えているので、やっぱりラボの椅子が悪いのだろう。まさに坐骨神経痛の炎症部位になにかが触っているような感じになるような気がする。


2021/10/23(土)


どうしてもラボの自分のデスクのイスが痛みの原因のような気がしてならない。今のところ坐骨神経痛を抑えるためのAdvilは必要なさそう。それに、一日1%ずつ痛みがなくなっているようにも思う。このままこのペースを保つための習慣を付ける必要がありそう。


2021/10/28(木)(4週間)

先週の土曜日(10/23)から月曜日(10/25)まで、ずっと実験をしていた。このときの坐骨神経痛はほとんど問題がなかった。そしてその翌日(10/26(火))からこの日まで、その結果の解析とSABCS2021へ提出するポスターづくりを行っていた。この日の夜、久しぶりに若干嫌な予感のする腰の疲れを感じた。これは坐骨神経痛ではなく、腰だ。それに、ここ2日ほど、電車から降りるとき、つまり、電車で数十分座っていて次に立ったとき、腰もしくは坐骨神経痛(どっちが主なのかわからない)により歩くのが辛い(ただし、すぐに治まる)ことがあった。ここでやっぱりラボの自分のデスクのイスが悪いことに確信を得た。ずっと実験しているときは、立ったり動いたりしてかなり体を酷使しただろうにも関わらず腰痛、坐骨神経痛ともに問題はないが、デスクのイスに座って仕事をしていると問題が起こる。完全にイス、もしくはイスに座った姿勢だろう。考えてみれば、9/30にこの症状が発症したときも、一連の動物実験を終え、解析を終え、さらにその後もイスに座っている期間が長かったときだった。つまり、実験で体を酷使した後に、ラボのデスクで解析に集中することで、腰周辺に負担がかかってしまい腰痛もしくは坐骨神経痛が発症する、という流れなんだろうとわかった。最近ではストレッチできるほど回復してきてはいるが、この発症の流れには注意する必要がある。定期的に立って動いたらいいのだろうか。なんだか、根本的な原因を除くのはかなり大変な気がする。姿勢、筋肉、ストレッチ、イス、実験手技など、最適化するにしてはあまりにも多くのファクターがあるように思う。