iPad(第10世代)の個人的評価

日付;2023/12/15(金)

今月、iPad(第10世代)を買ったので、購入に至った経緯と使ってみた感想を書いておこうと思う。折角買ったんで。個人的な評価はここから。まとめはここから。

持っているタブレットをブログ用にしようとしたら問題が沢山あった。

最近では、こうやってブログを書くことが多くなった。別にそんなに高頻度で更新しているわけではないが「軽量で充電が楽でWordpressにログインしてブログを書くくらいのタブレットがあれば良いのに。」とか思うことが多い。当然、このためには軽量のコンピューターを使えば良いわけだが、如何せん今持っているモバイル用のコンピューター(Sony Vaio, 15 inch)では充電が2時間持たないし、外では電子書籍やウェブサイト上の記事を読むにはタブレットが良いと思うことが多い。そういうことでこれまで使っているGalaxy Tab S3やiPad Air (第1世代)とかをWordpress専用機に仕立て上げようと思ったが、それには以下のような色々と問題があった。

Galaxy Tab S3が壊れかけている。

アメリカに行く以前、Sony Xperia Tablet Zを使っていた。そしてアメリカでこれを落として壊してしまい、次に同じような仕様のGalaxy Tab S3を買って、これを5年以上使ってきた。非常に優れたタブレットで、PDFを見るにも、Kindleで電子書籍を見るにも、NetflixやAmazon Primeで映画をみるにもとても適したタブレットだった。iPadとの違いはおそらくDolbyシステムで、これが有ると無いとでは桁違いに音が良くなっていた。単純に他のスピーカー無しでも音が大きい。また、上述したGalaxy Tab S3のカメラの画角がすごく広く、これも気に入っていた。

そして最近ではこうやってブログで出来事を記録しているわけだが、どうしてもコンピューターが要らない気がしてならない。自分のブログはほぼ愚痴だし、ほとんど文字である。写真だってその辺にあるデジタルカメラか携帯で撮ったもので十分である。そんなもので、大げさなコンピューターなんか明らかに要らない。そういう思いで久しぶりにGalaxy Tab S3のキーボードカバーを出し、繋げてみたんだが、なんと壊れている。「だいぶ長い間放置していたからキーボードがイカれたんだろう」とか思って、中古で同じキーボードを買ってみたけど、やっぱり繋がらない。どうやらGalaxy Tab S3本体が壊壊れてい待っているらしい。これはかなりショックだった。さらに最近になりディスプレイも表示されないことが多い。多いというか、ほぼ毎日である。表示させるためには、スリープボタン(というか、長押しすると電源が切れるあのボタン)を表示するまで連射しなくてはならない。最悪、表示されなくて諦める、みたいな日もある。これは、もう買い替えの時期と言っても過言ではないだろう。そして、自分はこのGalaxy Tab S3をもう一回買いたかったので中古などを見てみるが、どれも中古なのに値段が高い。一方、新品のGalaxy Tab S9とか、16万円もする。なぜタブレットごときにラップトップ一台分の値段を出す必要があるのだろうか。16万円の万能メモ帳は圧倒的にやり過ぎである。

iPad Air(第1世代)は遅い。

そういうことなので、もう一台古いタブレットを試す。iPad Air (第1世代)である。しかし、これは10年くらい前のタブレットであり、現在のアプリをストレスなく動かすほどのパワーもなく、言わずもがな非常に遅い。これで色々と問題なく使うというのは、正直、精神的に無理な気がしてならない。

iPad Air(第1世代)の対応アプリがなくなってきた。

それに、さすがに10年前のiPadなだけあって、対応外のアプリも増えてきた。それに、OSのサポート(というか、アップデート)も対応が切れてしまった。

タブレットに求める条件

キーボードはUS版がほしい。

それに、個人的には日本語版のキーボードは、人生で一度も使ったことの無い「かな」設定がついており、非常に無駄な気がしている。今、自宅では2016年に買ったMacbook Pro(15inch)を使っているが、それも英語キーボードである。これで全く問題なくタイピングできるし、書類仕事だってできる。やっぱり無駄を省くというのは大事なことなんじゃあないのだろうかと思う。特にモノでは。

充電器はUSB Type-C(USB-C)がほしい。

中古の安いPCも考えたが、これには個人的な問題があった。充電器である。昨今ではUSB type-Cを使うことで充電も通信もできる。USB-Cを使うことで充電器が不要であり荷物が減る。充電器を持つとなると、けっこう重いし、荷物にもなる。中古PCともなると、それらの多くはUSB-Cに対応しておらず、大抵大きな充電器がついていることになる。だから、中古PCはやめておいた。値段は魅力的だったけど。この充電器問題はコンピューターの携帯性、特に荷物の量と荷物の重さに直接関わる要素なので、ここが大きい場合は購入機種の選択種からは間違いなく外れてしまう。でも、安いPCを買って、それにUbuntuとか入れて使おうかとか本気で思っていた。でも結局、充電器を別に持ち歩きたくないし、どうぜバッテリーもすぐに切れるのだろうとか思うとどうしても要らなかった。

マウスを使いたい。

これまでこういった文章を作成する場合はキーボードとマウスを使ってきた。それに慣れきっている。それに、マウスとキーボードの距離は基本的に近いが、ディスプレイのタッチは多少なりとも手を浮かす必要があり、つまり、その動きは自然な方向ではない。違和感がある。だから、マウスが使えるならば、それが良いと思う。

日本では良いAndroidタブレットが売ってない。

本当はAndroidタブレットが良かったのだが、Galaxy Tab S9とかかなり高い。アメリカのアマゾン(Amazon.com)からLenovoあたりを買うのも考えたが、悩んでいることもうちに値段が20ドルも上がり、それに加えてShipping feeとかを含めた合計額を円に計算すると日本で買うのとあまり変わらなくなる。というか、なんで日本はAndroidのタブレットあまり売ってないのだろう。アメリカだとあんなにたくさん売っているのに。アメリカだったら200ドル代でけっこういいやつ買えるからね。同じ物なのに日本だと5万円くらいする。

iPad(第10世代)を購入した。

こういうことを長い間、特に日本に帰ってきたとき(2022年4月)くらいからずっと考えていたわけだが、遂にiPadを買うことに決めた。というのも、引っ越しの費用が予想よりも安かったからである。

しかし残念ながら、iPadは自分の希望を完全に満たすものではない。なぜかと言うと、Dolbyシステムがついていない。本当ならば、タブレットにこそDolbyシステムが欲しかった。 DolbyシステムはタブレットでNetflixやAmazon Prime Videoを見る場合はとても良い。単純に音量が大きい。しかし残念ながらiPadにDolbyシステムはついていない。

でも考えてみてみれば、これは外でブログを書いたり、外で暇を潰すためにインターネットの記事を読むための、いわば高級メモ帳兼閲覧用タブレットである。Dolbyシステムは要らない。個人的には自宅用のタブレットにはDolbyシステム付きのAndroidのタブレットか、Kindle Fireあたりが良いと思っている。

そういうことなので、思い切ってiPadを買った。それに加えて、4万円くらいする超高級品であるMagic Keyboard Folioも買ってやった。だって、タイピングをしたいので。でも今回はApple Pencilは買っていない。その理由は、Galaxy Tab S3を買ったときにそのペンも一緒に買ったのだが、その経験から、どうも自分はその手のペンは必要ないらしいことがわかったためだ。自分がペンを使うときは、多くがメモを取ったり、解析の手順を考えたり、研究の構想を練ったりするときであり、そんなときは紙を使ってしまったほうが早いし、どうしてもそのメモをノートに貼ったりする必要がある。また、絵を書いたり、格好良くPDFにコメントしたり、そんなことしない。なので、今回はペンは不要ということで買っていない。

iPad(第10世代)の青とMagic Keyboard Filio。キーボードとカバーを付けると、持ちたくなくなるくらい重くなる。高いので、Magic Keyboard Filioはおすすめできない。

iPad (第10世代)を使ってみた感想

本体は軽い。

予想よりも本体は軽い。手に持つ分には全く問題にならない重さだ。それはすごく良い。場合によれば、電車で立っているときでも何かを見いれそうである。

画面は予想以上に大きい。

それに、画面が大きいので論文とか、スキャンした本とかを見る分にはすごく良かった。さすが、高級閲覧用タブレットである。でも、電子書籍を読むにはKindle Paperwhiteには勝てない。漫画を読むためにはiPadの勝ちである。

カメラの解像度が良い。

Galaxy Tab S3でもそうだったけど、カメラの解像度が良く、撮った写真の画像の大きさが大きい。これは地味に良い。というか、自分はMotoloraの携帯を使っていて、これですごく快適ではあるのだが、これだけApple製品のカメラ性能が高いならば、次はiPhoneに乗り換えでもいいんじゃあないかって思うくらいである。

キーボード(Magic Keyboard Folio)はすごく重い。 

これが最も不満なところである。4万円もするMagic Keyboard Filioだが、本当に思い。これを取ってiPadを持ってみると、さながら靴を脱いで目で追うのもやっとの速度になった悟空か、肩と頭に付けているヤツを取って本気を出したピッコロさんの如く軽い。どれだけ重い物を付けていたんだろうかコイツはって感じである。ただし、そんなことが許されるのはサイヤ人かナメック星人くらいで、自分のような普通の地球人には全く不要だし、むしろ不快である。買った初日なのに、このMagic Keyboard Filioを外してやろうかと本気で考えているくらいである。

Appleわかってないやろ。

キーボード(Magic Keyboard Folio)はけっこう打ちにくい。

それに加えて、キーボードでの入力も結構打ちにくい。打っていて思うのが、「ー」「=」「delete」「return」が小さいことがその打ち難さの原因であるように思う。そもそも重すぎるために携帯性を悪くしていることに加えて、この打ち難さなので、もうなんだか本末転倒である。このキーボードはおすすめ出来ない。Appleさん何考えてんですか??

まとめ

ということで、以下がまとめ。

  • 漫画ブラウザとしては最高。
  • PDFにした本を読むにも最高。
  • ReederでのRSSリーダーにも最高。
  • Endnoteを使って文献を管理しているヒトにとっては、論文を眺めるにも最高。
  • 電子書籍にも使えるが、本を読むにはKindle Paperwhiteのほうが良い。Kindle Paperwhiteのほうが圧倒的に目が疲れない。
  • Dolbyシステムが付いていないので、NetflixやAmazon Prime VideoをiPad単体で見るためには、DolbyシステムがついたAndroidタブレットとかKindle Fire HDあたりのほうが良い。
  • Magig Keyboard Filioは重すぎて携帯性を著しく損なう。また、重要なキーである「ー」「=」「delete」「return」が小さいので、打ちにくい。それでいて地獄のような値段(4万円)であり、おすすめできない。絶対にLogicoolのヤツのほうが良い気がする。