かめ、奄美大島、名瀬市、屋仁川通り

日付;2024/07/18(木)

2024年の奄美大島の旅行で、嫁母と別れてから一人で二軒目に行った店。やっぱり、ビールが飲みたいということで屋仁川通りをずーっと彷徨ってようやく入った店でもある。われながら、ここは大正解だったと思う。しかし、客がほとんどいないにも関わらず何故か店の手が全く足りていないように見えた。どうした??店のお兄ちゃんも、なんかわかってんのかわかってないのか、ぼーっとしているように見えた。言うても、とりあえず濃くてパンチのあるビールとそれに合う肴さえ持ってきてくれれば、あとは何でもいい。

ちなみに、おっさんが若いバイトに対して「お兄ちゃん」っていうときは、そいつのこと全く尊重してない。むしろ「客のことナメとんのかワレ。はよ持ってこんかクソガキのボケが。」と思っている。「お姉ちゃん」と呼ぶ場合は、その対象をキャバクラのホステス、もしくはもっとエゲつない欲求の目で見ているので要注意である。本当。

言うとりますけど、頼んだ料理は本当に美味しかった。特に「ツランコの味噌漬け」が味が濃くて、IPAとかそういうビールに良く合う料理だった。味の濃い漬物とIPAは、かなり相性が良い。それに、店のカウンターに本が置いてあり、普段見ることのない情報に触れることができ、すごく良い時間を過ごすことが出来た。

とりあえず、ビールに関するメモを記しておく。

外観
暇つぶしの本。奄美方言は、もはや日本から派生した別の国の言語って感じである。特有の動詞やそれに関する文法だってあるみたいだし。

長命草ペールエール、Amami brewery

手を抜いたペールエールより全然美味しい。結局、このくらい味わいが濃いほうが美味しいと思う。松感が結構強い。味は濃い、というか重い。ホップと麦が半々くらいに感じる。酸味はそれらの半分くらいの強度。アルコールは5%でそんなに強いわけではない。アルコール味はない。こうしてみると、バランスの良いビールと思う。味の濃い奄美大島の料理と味で張れる。IBU20.1らしいけど、もうちょっと苦みがあると思う。これ、35くらいはありそう。温度が上がってくると麦の甘みと松感が毅くなってくるので、適温で飲んだら美味しいビールだと思う。

長命草ペールエール

HABU AMAMI W-IPA(奄美ハブ ダブルIPA)、Amami brewery

奄美来たんだし、これ頼まんかったらあかんやろって感じである。ハブの粉末だの、なんか色々入ってる。たしかに、世界中探してもこれはなかなか無いはず。で、味は全くきつすぎることはなく、むしろ美味しい。このくらいパンチがあったほうがむしろ美味い。タラのチャンジャと、ツランコの味噌漬けと合う。麦6、松6、糖分3、ホップ3、ibu55から65くらい。ダブルIPAとか言ってるけど、こんなんBellsのスカルピンとかに比べたら全然苦くもイカつくもない。むしろ良いIPAである。特筆すべきなのはアルコール味の低さだと思う。普通、ビールをALCOHOL度数10%まで上げたらALCOHOL味が強くなるはずだが、それが低い。ダブルIPAなのに苦味は控えめだと思う。しかし、苦味やアルコール感は温度が上がるに連れて上がってくる。一方で、麦のタフィー感も強くなってくる、ハブと銘打ってる割に、ハチミツを連想させる味わいがあるという、なんとも多彩なビールでした。アルコール分が高いせいか、グラスのせいか、いい香り。

ツランコの味噌漬け、チャンジャ、HABU AMAMI W-IPA
ラベル
色々やってるらしい。Amami Brewery。