このビールについて
- https://www.brewdog.com/uk/punk-ipa-12
- IPA
- Abv 5.4%
- IBU 35
- SRM(Standard Referece Method;色の測り方) 7.6
- 海外のビール(その34)
飲んだ感想
アメリカでこれを初めて飲んだとき、本当に美味しいと思った。というても、これはスコットランドの会社で作られたビールなので、アメリカではけっこうマイナーである。売っているところは限られている。コロナウイルスのパンデミック以前はマンハッタンの86stのところのWhole foods marketで売っていたんだけど、2021年のパンデミック空けにその店に行ったときは売り場が全部ローカルブリューエリーのビールになっていてかなりショックだったのを覚えている。はっきり言わせてもらうけど、ローカルブリューエリーのビールって、不味いものがかなり多い。大手のビールが圧倒的に旨い。その原因の一つとして、おそらく、オリジナリティーを出そうとしてDouble IPAの更にその倍くらいにクソ苦くてアルコールが濃すぎるバランスなんて無かった的なビールを作ってしまうことだ。
ということで、「バランス」っていうヤツは本当に重要であると思う。プライベートでも仕事でも味でも何でもそう。全てはバランスだ。
このPunk IPAは本当にバランスの良いビールである。ホップの苦味もちょうど良いし(IBU=35くらい)、麦芽の味もちょうど良い。アメリカの食事(ヨーロッパは良くわからない…)には大体合うのではないかと思う。スパイスの効いたチキンとか、タコスとか、ハンバーガーとかである。味のしっかりしたアメリカでポピュラーな食事である。あと、IPAってのは基本的に味が濃いので、ブルーチーズとかとも合う。このビールは、圧倒的に今まで飲んできた中でトップレベルの美味しさと言える。日本でも買えるのも良い。成城石井とか、ちょっとした中程度の高級なスーパーで買える。
少し前に比べると味が落ちた
でも、ちょっと気になる事がある。初めて飲んだのが、上記のように2018年にニューヨークに居たときだったが、それと比較して、ホップの苦味と柑橘系の香りが明らかに減った。はっきり言えば、以前より不味くなった。以前のほうが圧倒的に苦味が強かったし、柑橘系の風味も強かった。特に柑橘系の風味なんか、今はほとんどない。輸入中にこれらの風味って落ちるんだろうか。おそらく、何か方法を変えたのだろう。このBrewdogという会社は色々と尖ったことをやるイメージを付けようとしていることが見え見えだが、こういうところで大人の事情を入れてくるようなところ、ガッカリである。
まとめ
- 美味しさは明らかにトップレベル。でも個人的にはLagnitas IPAのほうが好みである。
- ホップの苦味、ビール自体(麦芽?)の味、アルコール度数などのバランスがすごく良い。
- 昔に比べると味が劣化したような気がする(気のせいの可能性も高い。気のせいだっらごめんなさい。)。特に、柑橘系の風味は現行版は見る影もない。2018年くらいならば柑橘系の香りがビールが冷えた状態でも鼻から抜ける感じがしたが、今は室温に戻した状態でなければ香りがしない(ような気がする。プロじゃあないんで知らん。)もしかしたら、国によって少し違う??日本で買ったやつにはPost Modern Classicって書いてあるけど、アメリカのページを見たらWest coast IPAだし、UKのページではPost Modern Classicだ。
- 味の濃いスパイシーなアメリカ料理やブルーチーズとかと合う。
- 日本食とはほとんど合わないが、塩辛とか、味のめちゃくちゃ濃いつまみならば、むしろ合う。